アイス容器製造会社の社長さんのそっくり人形と、異物混入検知器のミニチュアをセットで制作した作品だ。50年以上の歴史を持つ国民的アイスの容器を製造している会社の社長さんとのことで、ご依頼をいただいた。

異物混入検知器の仕組みはこうだ。ベルトコンベアにアイス容器を乗せてセンサーに通し、異物がなければ青のコンテナへ。青のコンテナに容器が溜まったら発送用ダンボールに移し替える。万一異物が混入していた場合は自動で赤のコンテナに選別される仕組みらしい。知れば知るほど、普段何気なく食べているアイスの裏側には緻密な品質管理があるのだと実感した。
検知器のミニチュアはほぼプラ板・プラ棒・ポリエステルパテで制作。ベルトコンベアのベルト部分は耐水ペーパーの1200番に彩色して再現した。同じものを2セットご依頼いただいたのだが、人形は複製で対応できても、細かい機械類はそうはいかない。1台1台手作業で仕上げた。我ながらよく頑張ったと思う。

人形は台座から出ている支柱に差し込む方式を採用しており、取り外しができる仕組みになっている。
アイス容器は原型を制作した後、シリコン製の複製型を作り、2液混合タイプの透明レジンを流し込んで硬化させたら完成だ。工程はシンプルだが、透明感がリアルな容器の質感をうまく再現してくれる。人形に合わせたサイズで制作したため、実際の検知器と比べると一回り大きなスケール感になっているが、その辺りはご愛嬌という事でご容赦頂きたい。
もう15年以上前の作品だが、今見ても気合いが入った作品だったと思う