今から10年ほど前だろうか、「リアルなフィギュアは制作できますか?」というお問い合わせをいただいたことがあった。しかし依頼実績のないものをお受けするわけにはいかず、その時はお断りした。ただずっと心の片隅に「今まで積み上げてきたスキルで、どこまでリアルな人形が作れるだろう」という思いがあり、試しに何体か制作してみることにした。

今回ご紹介するのはその試作第1号。せっかく作るなら男性より女性がいい!ということで、清楚なお嬢様タイプの女子高生をモデルにした。想像の人物で特定のモデルがいるわけではない。
2頭身デフォルメ人形とリアルフィギュアでは、制作に必要なスキルがまったく異なる。そっくり人形の場合、顔のサイズは大人の拳ほどあるが、リアルフィギュアとなると親指の先ほどしかない。必然的に造形の繊細さが求められる。
そのため顔は細かい造形に向いたスカルピー粘土を使用し、ボディーはファンドで制作した。襟のリボンは縫い糸を蝶結びにしてシーナリーボンドで形状を固めてから取り付けてみた
試作第一号としてはまずまずの仕上がりだと自負しているが、いかがだろうか。全高170㎜
