ドルフィー(*1)用のスーツケース。コレクターからのご依頼品。
想像上のケースではなく実際に市販されている物の画像を元に制作して欲しいとの事。ドルフィーの場合タイプ毎でサイズに違いがありケースサイズからすると人形サイズは30㎝だろうか

開閉できるようにしてほしいとのご要望だったが、開閉機構はクラムシェル式で本体全体が割れる構造のため、ミニチュアで再現しようとすると合わせ面の精度と強度の両立が難しく、再現が困難とお伝えすると、蓋をする方式でOKとのことで、そのように対応した。ご要望に100%応えることはできなかったが、造形的には満足できる仕上がりになった。

(*1)京都のボークス社が生み出したカスタムドールのブランド。名前は「Doll+Figure」を組み合わせた造語で、1999年の登場以来、根強いファンを持つ。
最大の特徴は、ウィッグ・目(グラスアイ)・フェイス・衣装など、ほぼすべてのパーツが交換できるカスタマイズ性の高さだ。素体のクオリティも高く、関節がボールジョイント構造になっているためポージングの自由度も広い。シリーズは大きく分けて樹脂製ボディの「Super Dollfie」と、アニメキャラとのコラボが充実したソフトビニール頭部の「Dollfie Dream」の二本柱。価格は本体だけで数万〜十数万円とコレクターズアイテムの域だが、オーナー同士が撮影会や展示会で交流する独自のコミュニティ文化も魅力のひとつだ。「世界にひとつだけの人形」を育てる感覚が、長年にわたってファンを惹きつけている。
