以前制作したねんどろいど系の作品。ココナラ経由でご依頼いただいた。
やや難易度高めの作品だったが、まあ上手く仕上がっていると思う。


今回はフィギュア制作の裏側を紹介します。イラストを立体のフィギュアに起こすことは、いくつもの「矛盾」と向き合う作業といえる。イラストには「立体として成立しない」箇所があるのだ。
わかりやすい例がドラえもんに登場するスネ夫の髪型。アニメや漫画で見ても矛盾を感じなくても、立体化すると信じられないくらい奇抜なヘアスタイルになったりする。
キャラクター立体化のご要望を受ける際、資料(3面図)が用意されている場合でも、それぞれの辻褄が合っていないことが多い。むしろ合っている場合は皆無といっていいかも。
またイラストにはパースがかかっていて、手前にある部分は膨張させ、奥にある部分は圧縮して描くことで立体感や可愛らしさを表現することが多い。頭が大きく、足元がぎゅっとまとまって見えるのはその効果だ。これをそのままの比率で立体化すると不自然なプロポーションになってしまう。イラスト通りに作ることが正解ではなく、立体として自然に見えるよう読み替える必要がある。

パースの解説


技術的な問題を乗り越えた先に待っているのが、「依頼主のイメージに近づける」という課題だ。今回のご依頼では、元のイラストから「可愛いだけではなく、どこか大人しく、少し陰のある雰囲気」を感じ取った。それをフィギュアの表情にどう落とし込むかが、満足度を左右する最大のポイントだと思う。
またイラストレーターさん自身が意識していない部分が、立体化の際に問題として浮上することもある。今回で言えばスカートの内部構造がそれにあたる。スカートに足が刺さっているような処理にするのか、パンツを造形して再現するのか(ちなみに今回はパンツを造形した)――イラストには描かれていないが、立体にするためには必ず答えを出さなければならない。

オーダーメイド・ねんどろいど系フィギュア


イラストからフィギュアを立体化するのって、技術だけじゃないんだよね。イラストを読み解く眼とか、依頼主さんとやり取りする中で培った経験とセンス……そういうものが合わさって初めて、いい仕事ができると思ってます。

ねんどろいど系人形も制作します…しいな企画